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生まれて初めて車を買ったのは27年も前の21歳のとき。 真っ赤なカローラ・レビンは、中古車センターの店頭価格が105万円と高価であった。ありったけの頭金を突っ込んで、あとは成り行きまかせの「月賦」っきゃないぜ。 一方その頃、親友 = 悪友仲間の一人SKは、高校を出て老舗肉屋の住込み丁稚修行に入っていた。悪党矯正の目的で、彼の父親がみつけてきた職である。僕らの年代では珍しくなった文字通りの丁稚で、早朝から冷たい水を使って肉をさばく過酷な労働の報酬は泣ける薄給だった。 僕にとって、レビンの納車は人生最大のイベントであった。憧れ続けた物を手に入れる興奮。 晴れて自分の物となったレビンを、何が何でも最初に見せたかったのが丁稚SKであった。なぜなら丁稚SKも僕に勝るとも劣らぬほどレビンに憧れていたから、実物を見せたらどんなに喜んで(ひがんで?)くれるかと思うと、いても立ってもいられないのであった。 夜の8時ごろ、僕は名器2TGエンジンの咆哮にしびれながら、丁稚SKが収容されている港区内の宿舎を目指した。 レビンが納車されたことを知らない丁稚SKは、いつも通り玩具屋の2階から眠そうな顔で下りてきた。そして赤いレビンが玩具屋のシャッターの前で、街頭を反射させながら止まっているのを見て目が点になった。 「お、お、おまえ、本当に買ったのかよ!」 丁稚SKの、この反応は予想通りであったし、それを見たくて無理して高い車を買ったといっても過言ではない。喜びを分かち合える友は偉大なんである。 丁稚SKは 「着替えるからちょっと待ってて」 と言葉を残し、修行部屋に消えた。これから夜の 徘徊 ドライブにでかけると、アイツは勝手に決め込んでいるのだ。これが阿吽の呼吸ってもんだぜ、そうこなくっちゃ。僕も思わず気持ちが昂った。まぁ、着替えると言っても、三日着たままのトレーナーを洗濯したばかりのものに換えるだけの話だが。 僕たちは、分不相応な車に乗って、夜の東京巡礼に出たのである。 続く
by bob_jones
| 2005-10-17 20:08
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