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俺は五十目前にして、酒とコレ(小指)で長年勤めた会社をクビになった。 サラリーマン人生、我慢の連続で、内心アホと思った相手にもペコペコするたびに、今に見ていろと思ったりしたが、平凡以下の才能で会社を追い出されてみると、どうすることもできなかった。 解雇されたことを女房に言えず、毎朝決まった時刻に家を出て、喫茶店に入る銭も惜しんで、公園のブランコやベンチで時間をつぶす術を身につけたことぐらいが、以前とは異なる進歩だ。 昼になると腹が減るが、コンビニ弁当だってただじゃなし、公園の水ならたらふく飲んでも一文さえいらないことも知った。 寒風吹きすさぶ冬の午後、短い陽も傾くころ、誰かが捨てていった今朝のスポーツ新聞がベンチに置いてあった。 一面から相変わらずくだらねえ記事ばかり。スポーツ欄はW杯で一勝も出来なかった日本チームのプレーぶりを、サッカーのサの字も知らねえ若造が書いた能書きで埋まっている。大会前のお祭り騒ぎをあおり立てていたのと同じ新聞だってぇんだから、笑う気にもならねえ。 後ろの方は、これまた下品な芸能欄で、顔も知らねえアホカップルが「妊娠」したとはしゃいでやがる。何がメデテェんだ、このやろー! その下に求人欄がある。 サラ金の取立て? そんなことしたら逆に殺されちまうぜ。 まぁ、死んでも誰も悲しまねえから、いいけどな。 ん? ストリップ劇場の清掃? 「道玄坂道頓堀劇場 高給優遇 年齢制限無し」 こりゃいいかも知れねえ。 若いころ通ったストリップ劇場で、舞台を盗み見しながら清掃仕事も悪くねえ。 ~~~~~~~~~~~ こうして、俺はめでたく道頓堀劇場に再就職することができた。 あれから2年。 好きなストリップも、毎日見ていると飽きるもんだ。 それより、常連の旦那連中と親しくなって、たまにチップをもらったり、競馬に当ったといって飲みに連れて行ってくれる開業医の先生もいたりして、そっちの方が俺の性に合っている。 それにしても仙台から定期的に通ってくる常連の旦那は愉快な人だ。 来ると必ず2回、本番ショーの舞台に上がる絶倫で、自慢のイチモツは、南米のジャングルに潜むインディオのブーメランのように逆反りしている。日本名を名乗ってはいるが、顔つきからしても、インディオの遠い親戚かもしれない。 逆反りの旦那は、一回舞台に上がるたびにポルノ男優も真っ青の熱い行為を繰り返し、相手の踊り子さんもいつの間にか演技を忘れてエクスタシーに達してしまう。そして逆反りの旦那が果てると、踊り子さん共々ぐったりと動かなくなって、これじゃストリップじゃなくてアダルトビデオ撮影現場じゃねえかと罵声を浴びせるお客さんもいるから、舞台担当者は俺に「ステージへ上がって二人を袖まで引っ張ってくれ」と頼む始末。 いつの間にか劇場では俺のことを「黒子のbob」なんて呼ぶようになって、これじゃ笑点の座布団持ちと同じじゃねえかって。 しかし、逆反りの旦那は出来たお方で、帰りしなには必ず1万円もチップを弾んでくれるし、機嫌がいいと、劇場と並びの能登という料理屋で大判振る舞いしてくれることもあるから、俺は今の職業がすっかり気に入っている。 能登へ行くと、そこも常連さんの溜り場で、開業医の先生や実業家の社長がタラバガニやズワイにむしゃぶりついていて、羽振りのいい人はいるもんだと感心する。 俺も、いつもご馳走になるばかりじゃ申し訳ないから、たまに仕事上がりの踊り子さんを誘って能登へ連れて行くと、旦那衆は大喜び。仕舞いにゃ小さな座敷で野球拳が始まり、医者も社長もスッポンポンで踊っている。 まぁ、こうしてみんな幸せなんだから、これでいいってことだな。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~ なんだか本当にそうなりそうな、近未来の出来事でした。
by bob_jones
| 2006-06-27 19:50
| アルチュー人生
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