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K山は翌日いつものように登校してきた。朝から同級生と冗談を言い合っている姿からは、昨日の寂しそうな表情が見えない。 「きのう、ごめん。今日、学校終わったらシモキタに連れて行ってよ。S崎のアパートに行けばみんな来るんだろう?」 S崎のアパートとは、小田急線線路の近くにある古い木造アパートのことで、S崎の親の所有物である。 父親が中華そば屋、母親がパン屋と忙しく働いているS崎の家庭事情から、高校入学以来、彼の祖母が管理人の傍ら住んでいるアパートの一室をあてがわれ住処にしていた。 その部屋はごく自然に僕ら地元仲間の溜り場になった。まだ親の管理下で自宅に住む者が大多数だったから、自由を満喫できるS崎の部屋は、大人への片道切符を手にする前の高校生にとって、最高の遊び場だった。 やがて類は類を呼び、このアパートの4畳半を中心に、友達の輪は無限大に拡大して行った。K山もそんな一人である。 いつの間にか主であるS崎の留守も関係なく、誰かが上がりこむようになった。最初は主の言に従い女人禁制であったが、掟が破られるまで大した時間は要さなかった。というか、最初に禁断の木の実を食ったのがS崎だった。まぁ、主の特権と言えばそれまでの事だ。 その日、K山は禁止されていたバイクで通学。学校近所にある行きつけの、華僑一家が経営する中華料理屋に預かってもらっていた。放課後一緒に中華料理屋へ行き、K山の運転するTXで下北沢の裏路地にあるアパートに向かった。 二階の一番奥にあるS崎の部屋のドアノブを回すと鍵がかかっていなかった。中を覗くと例によってS崎はおらず、都立M高校に通う私服姿のhito、harry、K村たちが寝転がってタバコを吸っていた。 S崎と僕は同じ中学で、同級生にK村という滅法喧嘩の強い同級生がいた。不良の割に最低限の勉強はしており、学区内にある都立高校に進んだ。そこで出会ったのがhito、harry、nsudouらである。 K山が「おう、久しぶり」と声を掛けると、hitoが「久しぶりじゃん、元気ぃ?」と愛想良く返事をする。大抵の者が、この笑顔に騙されちゃうんである。 この頃のhitoは、地元新宿から世田谷に流れてきたストレンジャーで、一人暮らしの気楽さから、この部屋にいる時間は主より長かったかもしれない。 途中でK山が買った差し入れの缶コーラを片手に、hitoが慣れた手つきでLPをターンテーブルに載せると、ヴァン・マッコイの「ハッスル」が鳴り出した。 「最近ディスコ行ってねぇよなあ」 番長K村が、有りもしない戦闘に備えて体を屈伸させながらつぶやいた。 「今週ジョースイでパーティーじゃん。オレ新しい玉虫のコンポラ買ったから着て行くよ」 K山がそれとなく言うと、K村が「マジかよ。どこで買ったの?」とすかさず反応する。 「五反田で買ったんだよ。それよか、パーティーにbobに紹介する子を連れて行くんだぜ。けっこう金持ちの家の子なんだ」 「ヒェ~」とか「フュ~」とか、みんなが冷やかし半分で騒いだ。 「bobのTXのうしろって、今まで男しか乗ったことないんだよね。ついに念願かなっちゃうのかなあ、ケケケケ」とhito。 こうして下らない思い出を書きながら、30数年前からhitoの話し方が変っていないことに気付いた。 -続く-
by bob_jones
| 2007-04-11 23:59
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