’70年代初頭、中学、高校時代に、けっこう夢中になって聴いていたロックから、いつの間にか遠ざかってしまった。
ビールの勢いかわかんないけど、無性にマウンテンが聴きたくなった。
強烈なイントロで始まる、ライヴ版 "The Road Goes on Forever" のオープニング "Long Red"。
コーキー・レィンのドラムスが放つ、腹の底に響く低音に、レスリー・ウェストのギブソン・レスポールが被さるように悲鳴を上げる。
のちに、リーダーのパパラルディが、自身の奥さんに射殺されちゃうハチャメチャさが、なぜか許されるほど、このグループは一直線に飛んで、消えた。
LPではB面フルに収録されていた4曲目 "Nantucket Sleighride" は、永久に不滅だ。
もう一つのライヴ「悪の華」も名盤だが、個人的にはこちらが。 ジャケットの、サイケ(死語?)で美しいイラストは、すべてパパラルディを撃ってしまった夫人が描いたものだ。CDだと音響が浅く感じるのは気のせいだろうか。