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いまからちょうど13年前、私はタイで洗礼を受けた。クリスチャンの洗礼ではなくて、微笑みの国タイランドのものである。 赴任して1年、仕事も生活も少し慣れ始めたころ。しかし日本人の常識が世界の常識ではないと頭でわかっていても、体験しないと身につかないことが多々あることは、北アフリカで理解したつもりだった。あの最果ての地から比べれば、タイなんて住みやすいパラダイスだと思っていた。 34歳だった私は、最初の1年弱をもう一人の先輩の下で働いたが、諸事情のため先輩は予定外の早期帰国、以降しばらく私は一人で会社を切り盛りすることになった。 組織をマネジメントするなんて、まったくの未経験。それまでの成り行き人生のツケが一気に回ってきたように感じた。 当時の従業員は私を入れて6名程度。合弁先の事務所の一角に居候する弱小企業といえば聞こえがいいが、ただの輸出入代理店だった。 月末の従業員への給料は現金支給だった。私のぶんも含めて約12万バーツ。当時のレートで60万円ほどだった。現金を事務所に置くのは危険なので、まとまった金が要りようなときはそのたびに銀行で下ろしていた。現金を持たせるのは経理担当の女子社員と決めていた。 その月末は、経理の女子社員が病欠だった。誰かが銀行へ給料を下ろしに行かなくてはならず、生憎私は客先で大事な用があり、致し方なくメッセンジャーを銀行へ行かせた。 私は午後2時ごろ事務所に帰った。番頭役のマネージャーが、銀行に行かせたメッセンジャーが戻りませんと、真剣な表情で報告してきた。他に用事を命じておらず、いくら月末で混んでいても昼までかかるはずがなかった。すぐに銀行に問合せると、10時前に現金を渡したと言われた。 事故か、持ち逃げか、私用で遠回りしているだけか、まだ携帯電話が普及する前だった。持たせたポケベルを何度も呼び出すが本人からの連絡はなかった。 重苦しい空気の中、とうとう夕方になった。マネージャーの意見で、警察に通報して探してもらうことにした。私も所轄の警察署へ出頭し、調書の作成や書類にサインしたりで終わったのは午後10時頃だった。 履歴書に書かれた住所には誰も住んでおらず、田舎の親戚には電話などなく、メッセンジャーは現金を持ったまま忽然と行方不明になった。 それから2ヶ月ほど経って、警察署から連絡が入った。逃亡中のメッセンジャーが見つかったという。私は欣喜雀躍といいたいところだが、本人も現金も見ていないので、喜びは30%ぐらいだった。 経理担当者と警察が電話でやり取りしている。そして彼女は私に「捕まえるのに2万バーツかかると言っていますけど」と言った。 まだ着任して1年の私のタイ語力でも、警察が2万バーツを要求していることは間違いなかった。 え?警察が犯人捕まえるのに金を取るわけ? 判断に困ったので合弁先の社長に相談した。 「2万払って捕まえても、盗まれた金が戻ってくる保証はないからあきらめた方が良いのでは。警察官がメッセンジャーからも金を取って罪を軽くするのも普通だ」 なんとも、これじゃ誰を信用したらいいんだ? これまた、まだケツが青いね>自分な結末でした。
by bob_jones
| 2005-09-06 13:04
| THAI LIFE
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