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ヴィエンチャンの昼下がり。 辛うじて仕事の成果を出すことができ、夕刻のフライト前に、一人で道端のカフェに座りビールを飲む。 「残された時間が少ない」 こんな僕の危機感をよそに、炎天下の日陰は空気が乾き、駆け抜ける微風が爽快だ。 バンコクやホーチミン、ハノイと違って、決定的に人口が少ないヴィエンチャンの交通量は、当然ながら少ない。信号待ちの列も、長くて10台ぐらいしか繋がらない。 そろそろホテルへ戻って荷造りするかと、ふと道端を見ると、こんな車が止まっていた。 金髪の可愛らしいお嬢さんは偶然入ってしまった。悪しからず。 車体に反射する太陽光線が日差しの強さを感じさせる。 「地雷と爆弾処理」 格好付けのステッカーにしては地味なところがホンモノっぽい。 ドアーに "PHOENIX CLEARANCE LTD" と書かれているので調べてみた。 ニュージーランドで設立された会社で、ラオス、カンボディア他10カ国で地雷や爆弾、不発弾の処理を請負っている業者である。 さっきいたカフェにそんな物騒な人、いたっけえ?と思い返すと、近くのテーブルに五十代の白人男性が二人ビールを飲んでいたから、あれがそうか。 ラオスでの活動について、ホームページで紹介されている。 ヴェトナム戦争当時、ラオスが甚大な被害を受けたことは伝えられているが、同社によると僕がよく行くサヴァナケット県東部にあるセポンの、たった2キロのエリアに一ヶ月で21,000トン(約700発/日)もの空爆を受けたとある。また、1965~73年にかけて、米国軍はラオスに対し200万トンの空爆を行ったそうである。 彼らのヴィエンチャン事務所は、僕が毎回行く仕事先の近所らしいので、いつか訪ねてみたいと思う。
by bob_jones
| 2007-04-21 18:57
| LAO
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